富山県屈指の秘境スポット、落差日本一を誇る「称名滝」。
今回は3,000m級の立山連峰直下の称名滝まで上るコースをご紹介します。
距離は21.8kmと短いですが、獲得標高は875m。
日本屈指の急流河川で、一級河川でもある常願寺川の右岸をひたすら上る富山県内有数のヒルクライムコースです。
※掲載写真:2024年8月撮影
グリーンパーク吉峰からスタート
立山黒部アルペンルートの玄関口、立山吉峰温泉
こちらは源泉かけ流しの天然温泉が楽しめます。
スタート地点まで車で向かう場合は、裏にある駐車場を利用してください。
グリーンパーク吉峰駐車場を右折して称名滝ヒルクライムのスタートです。
スタート地点から少し走って、下ったところにある最初の信号交差点「宮地」を左折します。
しばらくは道幅も広く緩やかな上りでとても走りやすい県道6号線を進みます。
あとは目的地であるレストハウス称名まで一直線です。
2kmほど進むと右手にはローカルコンビニ「立山サンダーバード」が見えてきます。
これより先は道幅が狭くなり、勾配も徐々にきつくなっていきます。
多少アップダウンはありますが、ゆるやかにカーブした道をひたすら上ります。
有峰への分岐の看板が見えガソリンスタンドを越えたあたりから、勾配がかなりきつくなってきます。
しかし、称名滝ヒルクライムはここからが本番。気合を入れていきましょう。
スタートしてから9km地点で左手に立山博物館が見えてきます。水分補給のための自販機はコース上、こちらが最後となります。
この辺りは冬の間は積雪が2mに達するため、屋根のない道路上には自販機が設置されていません。
立山博物館を過ぎると、ゴールである称名滝の看板が見えます。称名滝まであと12km。
後ろを振り返ると富山市本宮〜立山町芦峅寺を結ぶ巨大アーチの立山大橋が見えます。
進行方向には富山地方鉄道立山線の終着駅である立山駅が見えてきます。
スノーシェルター付近ではアップダウンもあり足を休められます。
スノーシェルターを抜けると立山駅へ向かう分岐があり、称名滝へはそのまま真っすぐ進みます。
いよいよゴールの称名滝が近づいてきます。
立山アルペンルートの分岐点、立山有料道路(桂台)までは4km。称名滝は残り7kmです。
標高も高くなり、川がすぐ隣に流れているため涼しいはずなのですが、ヒルクライムのため汗が滝のように流れます。
ここから先は国立公園立山の敷地内となり雄大な景色が徐々に広がっていきます。
少し勾配は緩くなりますが、緩い区間はほんの少しだけ。
桂台ゲートより称名平駐車場及び称名遊歩道までは通行時間が限られるため注意が必要です。
(4月~6月、9月~11月) 7時00分~18時00分
(7月~8月) 6時00分~19時00分
冬期は通行止になります。
(11月中旬~4月下旬)
右はマイカー乗り入れ禁止の立山有料道路の入口です。
ゴールである称名滝へはそのまま真っすぐ進みます。
ゲートを過ぎると前方に大きな岩壁が見えてきます。日本一の高さ約500mの一枚岩、「悪城の壁」です。
約10万年前の立山火山の火砕流や溶岩流によって形成されたもので、写真ではそのスケール感が伝わりませんが、絶景の中をゴールめがけて走り抜けます。
カーブを抜けると、称名滝が目視できます。いよいよゴールは目前です。
スノーシェルターを抜けた最後の上りが本当にキツいです。この激坂を抜ければゴールです。
足を着くことなく上れますか?真っ直ぐ上るのはかなり大変なため、つづら折りで上る場合は後方車に注意が必要です。
レストハウス称名に到着
称名滝に近く、観光客でにぎわうレストラン
店内は広く、レストランに併設された売店ではお土産を購入することもできます。
ソフトクリームなど甘味もあり、ひと休みするのにピッタリです。
ここから先の称名滝へは自転車の乗り入れが禁止のため(押して歩くのも禁止)、レストハウス称名の前に自転車を置いて遊歩道を20分~30分歩いて向かいます。
称名滝滝見台まであと700m、標高は1,035mです。自転車で上りきった後の遊歩道はきついですが、ほんとにあと少しです。
称名滝に到着。日本の滝百選にも選ばれている落差日本一350mは圧巻です。
マイナスイオンを浴びながら、もう少し先にある更に標高の高いフォトスポットへ向かいます。
落差日本一の称名滝をバックに記念撮影。達成感が半端ないです。
是非、この絶景とマイナスイオンを浴びに、称名滝ヒルクライムに挑戦してみてください。
撮影用自転車提供:サイクルショップクラカワ
地元立山ポークを使った立山ポーク丼セット
激坂を上りきった後にはレストハウス称名で、ご褒美であるソフトクリームをいただけます。
このために激坂を上り切るクライマーも少なくありません。